シャネル / レ ゼクスクルジフ シコモア オードゥ トワレット(ヴァポリザター) 口コミ

展開の仕方が面白い香りです。
よくあるのは
トップ爽やかレモン等の柑橘系
→ラスト重厚なウッディ／オリエンタル等
なのですが、
これ、出だしが一番渋くて、ラストに行くにつれて
どんどん香りが澄んでいく。

トップがのっけから強烈なベチバー
（普通はベースで使ってラストで強く感じられる香り）。
ベチバーの香りは好きで、結構持っているのですが、
こちらはベチバー特有の土っぽさと共にくる暖かみはあまりなく、
それ以上に、漢方薬系の苦み、渋み、燻香が強く漂います。体感温度は意外と低めです。
そこにうっすらと石けん香とちょっと酸っぱいレモンっぽい香り。

これが３０分もすると、角がとれてきて、
樹の皮をはいだような、フレッシュで澄んだ、
わりとシンプルなウッディ香になってきて、（ソフトで丸い香りになるときもある）、すんなりとフェイドアウトしていきます。

香りの持続時間は少ない方。

ウッディ系って割とダンディで重厚、年配の方向けなものが圧倒的に多いのですが、こちらは、軽やかに澄んでいて、瑞々しい肌の、すんなりした若い女性をイメージさせます。
イメージカラーで言うと、前者が油絵の具のダークブラウンだとしたら、後者が水彩絵の具のライトブラウンをさらに水で薄めた感じ。

私もボワデジル（ハンサムで辛口な、まさに大人のウッディ）を持っているのですが（但しパルファムの方）、同じウッディフレグランスでもこうも違うのかとびっくりしました。

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