セルジュ・ルタンス / ファイブオクロックオジャンジャンブル (Five o'clock au gingembre) 口コミ

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_puさん
_puさん

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2022/5/20 11:16:22

ジンジャーが香る午後5時。

作法、ルール、格式。 ときに堅苦しくもあるこれらの言葉は、 エレガンスのために欠くことのできないもの。 19世紀、英国、午後5時、お茶の時間。 正しく服を着こなしたひとびとが、 ジンジャーの香り高い砂糖菓子や紅茶を優雅に楽しんでいる…。

私の肌ではトップからジンジャーが全開。
辛味の強いドライジンジャーでアールグレイの華やかさと渋みもあり、つけた瞬間から身体がポカポカと暖かくなります。
次にお風呂上がりのような湿度の高い香りーーというより蒸気がソルティさを伴ってぶわっと上がってきます。喉が弱い私のような方はお気をつけを。この辛さはペッパー?
全容を俯瞰するとなんとなくお風呂上がりの人から香ってそうな香りでもあるのですが、ルタンス的解釈は紅茶の湯気?
このありから薬っぽさが顕著になって、ちょっと湿布を思わせます。
甘さが絡むのでザ・湿布ではないのですが……。
というわけで、私にはあまりお茶の時間が想像できませんでした。
が、ミドルの終わりあたりにふっと嗅いでみると各々主張していた香りが和気藹々。
あ、これはお茶してるな!わかる!でもやっぱりお風呂上がり+湿布の匂いもする…というなんとも難解な香りです。
美しい香りとはわかるのですが、自分の引き出しにはないストーリーなので香りと一致させるのが難しくもあります。
ラストノートは砂糖をたっぷり入れたジンジャーティー。
渋みや薬草感も強く残るのでカップの底に微かに停滞する茶葉の苦味まで思い出します。
正直、正露丸っぽくもあるし、最後の最後にはザ・お香になってしまいました。

因みにこの香水は私には充分甘いです。
しかしグルマン系を想像していると甘さが足りないかも。
また、この香料ならもっとクリスマス!に仕上がりそうなものなのにあくまで辛口でマニッシュに仕上げているのは流石です。

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