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セルジュルタンスの香水といえば、ノンブルノワールとフェミニテデュボアが二大傑作。
ノンブルノワールは残念なことに製造中止ですが、フェミニテデュボアはまだ健在。
ウッディ系の香りから、女性的なニュアンスを発見したセルジュルタンスが、資生堂のために作ったという香り。
発売当初の1992年代には、ウッディ系=メンズというイメージが強かった時代だったそうで、ウッディ系を唱うレディース香水は新鮮に映ったそうです。
発売から終売まで、海外資生堂のみでの販売ということもあり、基本資生堂のグローバル戦略の1つとしてのフレグランスだったようで、当時かなり話題になり、人気も高かったそうです。
ルタンスのラインに組み込まれることで、多少処方が変わったものの販売が続き、めでたく日本国内でも手に入るようになった香水です。
先ずは今セルジュルタンスのパフュームラインで販売中の、現代版フェミニテデュボアの香りについて。
香りを例えると、ミルキーな木材の香り。
絶妙なユニセックス。ですが、女性がつけると、非常に深い女性らしさを一層引き立ててくれる香りです。
トップはウッディとお香のような煙たい香り立ち。
あっというまにミドルに切り替わり、温かいふんわりとしたミルキーな香りに。どこか懐かしくて、優しい香りです。
本当にいい香りで、男女共に似合う香水だと思います。
大昔、茶道を部活で習っていた時、先生が部活の前お香を焚いてくれていたのですが、その時に部屋に残った残り香を思い出しました。
ですが、残念ながら香りの持ちはあまり良くなく、4-5時間くらいで香りは飛んでしまいます。
元祖のフェミニテデュボアは、もっと香りの持ちは良かったようで、多少処方が変わってしまっているそうです。
とはいえ、当時の香りはある程度忠実に再現されています。
元祖フェミニテデュボアは、パルファムのみ所持しています。この香りのイメージを忠実に表現した紫色の美しい曲線を描いたボトル。
パルファムなので、オーデパルファムと比べるのも何なのですが、現行フェミニテと比べると、トップのシダーウッドとシナモンの痺れるような香りがグッと強く、コッテリとした甘さがじんわりと持続します。
当時の人たちはこの香りに魅了されていたのだなぁと、しみじみと楽しませていただいています。
まあ、現行フェミニテでも十二分に完成度も高く、べらぼうにいい香りです。
他メーカーのニッチ系フレグランスメゾンの香水で、フェミニテに香りが近い、ウッディ&フローラルフルーティ系の香水は最近ちょこちょこあるんですが、それらと比べても、ルタンスのフェミニテはオンリーワンの風格を漂わせております。
これ系の香水は、大抵ラストノートがありきたりなウード系になったり、ウッディバニラの甘ったるい感じになったりして、結局どこかで嗅いだことある香り…になりがちなんですが、フェミニテは最後まで「ああ、フェミニテだ…」という香りでフィニッシュまで走り抜けます。(もしかしたら、それが香りの持ちが悪い理由なのかもしれませんが)
ルタンスの最高傑作の1つ、フェミニテデュボア、是非たくさんの人に手に取っていただきたい香水です。
とはいえ…香りの持ちの悪さだけが難点なので、星を1つ減らし、星6つです。
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