ペンハリガン / マラバー オードパルファム 口コミ

手持ちのマラバーは購入から結構な年数経っていること、保存状態がよろしくないことをまず記しておきます。おそらく香りがそれなりに変質してしまったと思うので…。うわっ全然違う香りになってる！とは感じませんが、トップのシトラス感がだいぶ薄れたような気がします。

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香りと記憶の結びつきは多くの人が知るところで、実感した経験の方もまた多いと思います。私にとってマラバーはそんな思い出のある香りの一つ。初めて「自分一人で」「自分で稼いだお金で」「仕事抜きで」イギリスを再訪したときに購入したのがこちらマラバーでした。

往路便のヴァージンアトランティックの乗務員さんがつけておられた香りに心を打たれたもののどの香水か聞きそびれ、あちこちふらふら回って一番近かったのがマラバーだったんです。チンチクリンなので仕方ないんですけども「ダーリンあなたには早い香りじゃないかしら」みたいなことを言われたのもいい思い出…。

マラバーは、トップからすでに先陣切って駆けるレモンとジンジャーの後ろにスパイスが続いているのがわかるオリエンタルスパイシーな香り。オリエンタルというと重そうですが、レモンとジンジャーがとても溌溂としていて思いのほか軽さがあります。ジンジャーティーっぽい、淡い紅茶感もあってなんだか心がほっとします。

レモンが和らいでからは、ジンジャーティーっぽさと、カルダモンが引っ張る明るいきらきらしたスパイスにじわっと甘さが出てきます。そこから私の肌では徐々にせっけん調の香りに転じていき、クラシックな、子供のころ母が箪笥に入れていた香り付きせっけんのような。オリエンタル調は保ったままで、中東のせっけんはこんな香りかしらと思わせるような。素敵な香り。

オリエンタル調にしてはライトで、春夏でも使えるほどの香りですが、個人的には秋が一番合うなと思っています。春夏使えるといっても、夏はちょっと避けたいかなあと。気温・湿度の高くない日の方がきれいに香っている気がします（こちらの夏は高温・ウルトラ多湿）。手持ちの劣化したものはさらに夏に不向きな香り方をしています。。

カルダモンの香りを知るきっかけになったのもそういえばマラバーでした。スパイスであることと語感から、クミンのようなあたたかくてこもったような香りだと思って（しばしばカルダモンがクレジットされた香りは避けてすら）いたので、お店の方が「カルダモンが効いていてどうのこうの」というのを聞き「どこらへんが？？？」とふしぎだったんです。宿泊先ホテルのドアマン（ペンハリガン行ったらとすすめてくれたのがこの方）と雑談中にそういう話をしていたらわざわざキッチンまで行ってカルダモンの入ったジャーを取ってきてくれたんですね。スカッとした清涼感ある香りに驚いたのを覚えています。もしかして私のようにカルダモンの香り誤解している方がおられたら、ぜひ怖がらず試してみて頂きたいです。

手持ちの劣化についてなのですが、５年ほど前にマラバーの入ったミニボトルセットを購入しほとんど使わず保存していました。このミニボトル、キャップが恐ろしく脆くて…。５本中３本、球体の部分がちぎれて取れてしまったという…。そのせいもあって使うに使えなかったんです。

マラバーミニの球体がちぎれたのが一昨年でしたが、蓋としての機能はしていると思っていました。ところが最近空けたらかなり減っていて。よくよく確認したら小さい穴が開いたような状態でした。現行品のミニボトルセットが同じく脆いものかどうかわかりませんが（折れやすいという苦情が結構あるというようなことを仰っていたので、普通は改良すると思うんですけど…）、ぜひ優しく扱ってあげてください。

使用した商品

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