セルジュ・ルタンス / アンブルスュルタン(Ambre sultan) 口コミ

印象としてはお盆のときに焚く甘いお香の匂いに近いです。子供のときに良く連れて行かれたお寺のにおいがします。でもラストの優美な甘さはアンティーク家具を連想。

トップはアンバーというより香草系の苦味があります。だんだんとお香らしさが顔を出して、次第に甘くなってまろやかに漂う感じ。肌なじみが良い部類ではないでしょうか。ミドルが過ぎると大人しくなって忘れた頃、ふとしたときに思い出したように香ります。まるで誰かに「ここにいるよ」と呼ばれるような錯覚。

高貴で冷血漢で、でも頼もしくて優雅でクレバー。陰のある男性が微量に纏ったら私はキュン死すると思いますが、これがハマる人はそういないでしょう・・・。
私の中ではハンニバル・レクター博士の香り。

季節によって感じ方がだいぶ違うと思います。私は深夜家で過ごす用に使っています。


これを購入する際に他のアンバーもいろいろ試してみました。ご参考までに。

◎サンタマリアノヴェッラ　『アンバー』
もともと動物性であるアンバーを植物原料で表現したもの。同社の『リス』に近いふんわりした花束のような香り。重さやひねりはありません。アンバーと思えないけれど万人受けしそうな女性の香りです。

◎ラルチザン　『アンバーの水』
トワレです。スッキリとした夏用のアンバーと言った感じ。重さも青さもありません。アンバーを薄めたと言うよりは透明にした感じ。とっつきやすいと思います。コットンのシャツと一緒にさらりと纏ったら素敵。

◎ラルチザン　『アンバー　エクストリーム』
オードパルファムです。アンブル〜が王ならこちらは淑女。こっくりと強く贅沢に香ります。ルタンスのようなトゲや苦味はなく素直に舞い踊るように広がります。パウダーっぽくもありません。アンバーらしいのはこちらの方かも。男性客が多く求めるそうですが私はエレガントに感じました。

使用した商品

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