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クチコミ
数日纏ってみて、印象が変わってきたので加筆・修正いたします。
最近何かと香水が気になり、いろいろ試しては時々購入しています。ディオールはファーレンハイトがとても好きなのですが(小さいものを所有しています)、あの香りはやはり男性から香る方が素敵だと思い、自分でも纏えるディオールをと思いカウンターで相談させて頂きました。
iPadでアンケートのようなものに答えてゆくと合う香りを導き出してくれるというものを日を変えて2度体験しました。初回に選んだものはプワゾン。ムエットでは思っていたより華やか過ぎず素敵な香りだと感じたのですが、肌につけると酔ってしまいました。
後日選んだものがピュアプワゾンでした(次点はアディクトの紫の方)。発売当初、純真な毒というネーミングとオパールのような白いボトルにとても魅力を感じました。
そして「ディオールのものを一本使ってみたい」と思い(後になってタンドゥールプワゾンやデューンは若い頃に買ってみたことがあったのを思い出しました)30mlを購入。サイズとデザインが相まってボトルはとても気に入りました。大事な何かが入っていそうなボトル。
香りはムエットでは最初はわりとすっきりした柑橘系ですが爽やか過ぎはせず、混じりあうジャスミンに惹かれます。そこから石鹸のような香りへと変わっていくのですが、いざ購入して家でつけてみると「これは自分にはあまり合わないかも」と感じていました。
それで諦めがつくわけもなく使い続けること数日、だんだんこの香りと自分の相性が良くなってきたように感じています。私の肌だとトップの香りはそれほど長くは続かず、比較的早く石鹸のような香りになります。シャボンの爽やかな香りというイメージではなく、高級感があり懐かしいような、それでいてどこか切ない印象。これが癖になる。何度も嗅ぎたくなるのです。
朝つけて夕方になっても香りを感じるほど持ちが良いとカウンターで伺いましたが、夕方の香りは本当に淡い。付け足したいと手が伸びそうになるけれど、そこを思い止まってこそ、この毒の持ち味は発揮されるのかも知れません。トップの捻りの効いた柑橘系も好きですが、ミドル〜ラストの香りが好きなので、本当はもう少し強く香って欲しいと思ってしまいますが、近づいてやっと感じられる毒というのも魅力的。
ベースのサンダルウッドとアンバーが甘さを引き締めています。ウッディ系は個人的に好きなものということもあり、入っているとほっとします。単純な柑橘系でもフローラル系でもないのは、ベースの安定感かなと思ったり。近寄りがたいわけではないけれど容易に手懐けることも出来ない、そんな香り。
購入しながら最初は使いこなせないかもと感じたので、万人受けする香りではないかも知れません。これより好感度の高い香りもあると思います。けれど極度に使いにくい香りでもなく、使っていくうちにどんどん惹かれていく香りです。個人的には上手に纏えば日中も使えると思います。
甘ったるい印象ではないので、これからのシーズンで使っていこうと思っています。爽やかな香りを使う方が多くなる季節に秘かに毒を香らせたい。外出時はアトマイザーに移したものを遠目から1プッシュ、家ではボトルからつけ味わっています。
持続性も悪くないと思いますが、EDPなので後半は香りが飛びやすい私だとかなりほのかな印象です。
最初に香りを試した時から、不安定や揺らぎというイメージを受けました。純粋であることと毒を持つことの二面性や、石鹸のような香りの中に感じる影のようなもの。深い紫の箱に入った白と透明を併せ持つボトルと、毒と名付けられた透明な液体からは、寄り添ってもけして他に染まりはしない孤高のようなものを感じました。
この不安定さや揺らぎの感じが、今の自分と合っているかなと思っています。
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