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クチコミ
製品名:『Osmanthus』
種類:EDT
ブランド:The Different Company
調香師: Jean-Claude Ellena
トップ:ベルガモット、グリーン・ノーツ
ミドル:オスマンサス、ジャスミン、マンダリン
ラスト:ムスク、ローズ、ピンクベリー
初めてジャン-クロード・エレナ氏の香水を購入する事を検討している方へお伝えしたい事は、
香水の名前そのままの香りは再現されてはいない、という事です。
ある著書の中で下記のように書かれていました。
「私は香水の中で、お茶や小麦粉、いちじくを
自然のままに再生して人を驚かせようとは
しない。香水をつくるとは、匂いを解釈し、
記号に変換することである。」
「自然をその複雑さのままに複製することに、
興味はない。自然をつかみ、自分の都合に
従って変え、いくつかの特徴で意味を伝える」
(Jean-Claude Ellena.2010.
『香水 香りの秘密と調香師の技』白水社
p70-71)
ジャン-クロード・エレナ氏にとって自然から得られるものは、きっかけであり、出発点です。花の香りをそのまま再現する事は目的ではないようです。
この香水は、他の方も記しているように、中国の紫禁城の御花園を訪れた時に、その庭園を包み込んでいた金木犀の香りに感動し、その記憶を留めておくために調香したと言われています。この記憶を体験してみたい方には、とてもおすすめです。
庭園の中に咲く金木犀を、匂いの記号として、
紫禁城の御花園を象徴させています。
香りは、柑橘系の爽かで柔らかいスーッとした香りから始まります。吹き抜ける風に柑橘系の香りがさらわれて去っていくと、石鹸の香りを思わせるアプリコットの優しい絹のような香りがフワリと漂います。ミドルはまさにアプリコットを思わせる香りです。とても感動しました。
行ったことのない紫禁城の庭園に
とても心が惹きつけられます。
とても儚いため、余程つけすぎない限り他人の鼻を侵害しません。
しかしながら、
紫禁城の庭園への旅は、秋や冬、空気が澄んだ中で向かわれると素敵かもしれません。
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