- クチコミ 12件
- 注目人数 人
- 購入者のクチコミで絞り込む
クチコミ
一言でいうならば、上質なベルガモットコロン。
今日のフレグランスの始祖とされる「ケルンの水」の流れを汲む4711や、その4711を現代的にアレンジしたオーデコロンとは似て非なるベルガモットのコロン。
シンプルにそう考えると、このザ ディファレント カンパニーのベルガモットは良い香りだと思う。なぜなら、このベルガモット最大の弱点、香りの薄さや持続性のなさが、ベルガモットのコロンと最初から分かっていれば気にならないから。
トップはシトラス-スパイシー。少しフローラルの面影のある甘めのベルガモットに、強めにジンジャーが主張することで、硬めの爽快感とみずみずしい甘さが合わさった、とても嗜好の良い香り。
ミドルはフローラル-グリーン。爽快なジンジャーが減退し、乾いたベルガモットが淡いアールグレイのような香る。同時に、少し青っぽいオレンジフラワーも淡く香るため、儚い雰囲気なアールグレイとホワイトフローラルが同時に楽しめる。
いかにもジャン=クロード・エレナの作品に共通するような、それぞれの香りの境界線がはっきりしない、水彩画のような淡く儚いアールグレイの香りがとても心地よい。
ベースはムスキー。淡いアールグレイに、ルバーブの酸味と淡いムスクがやさしく包み込む。
ベルガモットコロンのため、ミドルまでが30分程度、あとは淡いベルガモットとムスクがうっすらと香る。持続時間は持って2時間くらい。
ジャン=クロード・エレナがクリエーションした香りの特徴は、天然よりもむしろ厳選したケミカルをシンプルに組み合わせた作品が多く、良く言えば上品な軽さ、悪く言えばケミカル単品が見えすぎてしまっている作品も多い。
このベルガモットには、ベルガモットオイルをふんだんに使っているようで(公式通販サイトでは「高品質なベルガモットエッセンスを70%以上も使用」)、淡いながらも上品なベルガモットの香りを楽しむことができる。
3月まであと一週間。日中、日向を歩いていると、ぽかぽかした太陽の温かみが感じられるようになった。そんな春から初夏にかけての休日の昼下がり、このベルガモットも軽やかな甘さは、心をリセットしてくれる。
ただし、このベルガモットコロンは傷むのも早いため、長期間保管するのではなく、コロンのようにバシャバシャ使うことをお薦めしたい。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
ザ・ディファレント・カンパニーについて
メーカー関係者の皆様へ
より多くの方に商品やブランドの魅力を伝えるために、情報掲載を希望されるメーカー様はぜひこちらをご覧ください。詳細はこちら