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ラルチザン パフューム / シャッセ オ パピオン オードトワレ 口コミ

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doggyhonzawaさん

doggyhonzawa さん
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5

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「ねえママ、リボンにママの香水つけてー。」
「香水?あ、シャッセ・オ・パピヨン?」
「うん。あの匂い、だーい好き。つけてつけてー!」

ちょっと待ってね。そう言ってドレッサーから香水を取り出す。金色キャップのシャッセオパピヨン。そう言えば、最近つけてなかった。そう思いながらソファーに戻る。

座った瞬間、娘がひざの上にドン!と座ってくる。重っ!!いつの間にこんなに重くなったの?こんなんで来月のバレエの発表会、大丈夫かしら?目の前にはポニーテールをまとめたブルーのリボン。そのリボンにシャッセオパピヨンをスプレーする。娘はパッと立ち上がり、ピルエットでクルクル回り始めた。その瞬間、ふわふわとシャッセオパピヨンのフレッシュフローラルの香りが広がる。ああ、やっぱりいい香りね。リビングに春の日射しが差し込んでいる。その明度が一段階上がったような気がした。

シャッセオパピヨン。1999年発売。調香師はアン・フリッポ。香調はフレッシュフローラルブーケ。持続は5~6時間。表参道の路面店に通いつめていたOL時代に買った香り。

あの頃のラルチザンは、詩的な作品が多くて本当に素敵だった。金メタルのキャップ。色とりどりのラベル。とりわけピンク色のラベルのシャッセオパピヨンは大のお気に入りで、「これぞ自分の香り」とばかりに何本もリピした。夫と初めてデートしたときにもつけていた香り。そして娘が生まれてからもずっとつけてたけど、それでも最近はとんとご無沙汰してた。そりゃま、いろいろご無沙汰な年だし(笑)。40才過ぎて、何となく香りが自分に不釣り合いな気がして。大体いい年して「ちょうちょをつかまえて」って、ちょっと痛い気もする。

それでも。娘はこの香りが大好きだ。シャッセオパピヨンをつけていると「ママのにおい~」っていつも抱きついてクンクンしてた。そしてときどき、こうやってリボンにスプレーしてあげるようになった。

白いリビングに、シャッセオパピヨンのトップの香りがふわふわ漂っている。それは柔らかくて濃厚なチュベローズと、爽やかなグリーンのガルバナムのミックス。緑の庭。そこに白い花の香りだけがそこはかとなく漂っている。その在りかを探して緑の園をさまようイメージ。蝶のようにひらひらと、美味しい花の蜜を求めて。

蝶は緑の葉と木々の間をふわりふわりと漂っていく。庭の奥からオレンジの花の香りもしている。爽やかで心和むしっとりした白い香り。心が癒される。そして森の入口に立つ、見上げるほどの大きな菩提樹。その梢に咲いた黄色いリンデンの花から、ほんのりマスカットのような甘くて冷たいハーバルな香りがしてくる。これらのロマンティックな花々の香りの奥に、本当に強く惹かれる白い花の香がある。それがチュベローズ。きっと森のどこかで夜を待ってひっそり咲く花。そのややプラスティックなファセットも感じる強い香りが、静かに大胆に、緑の園で舞っている。そう、最初はアダージオ、そしてグランアレグロ…!

そのとき、ゴン!アゴに激痛が走る。痛ッ!!踊り疲れた娘が急に胸に飛び込んできて、小さな頭がアゴを直撃した。ボクサーなら一発で沈むやつ。なんて言ったっけ、アッパー?だからやめてって言ってるでしょそれ!!思わず頭を軽くペチンとしようとして、不意に手を止める。

「…ごめんなさい」と上目遣いに見る我が子のつぶらな瞳。ひとしきり踊って汗ばんだ額の匂い。そっか。また急に抱っこしてほしくなったんだね。その瞬間、頬がゆるむ。

「んー、もう!!」

娘をぎゅっと抱きしめる。その小さな身体を腕全体で受け止める。

大っきくなったね。重くなったね。でも、この重さがうれしいよ。

抱きしめた娘の青いリボンから、シャッセオパピヨンの香りがしている。柔らかくて涼しげで、ふんわりしていて春の花を全部花束にしたように。うん。あげるよ。ママの心の花束、全部あなたにあげる。そして私は、娘の小さな耳元に囁く。

「つかまえた。もう放さない!」

娘がじたばた暴れる。本当に心から嬉しそうに。キャッキャ騒いで。


そこは緑も何もない日だまりの白いリビング。それでも私は今日、可愛らしいちょうちょをつかまえた。

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