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クチコミ
この香水が日本で発売されてもう17年になる。その間、この香水は常に「女性が最も好む男性用香水」の座に君臨し続けてきた。当然、何度か店頭で確かめた。いわゆる香りをかぐサンプルボトル。そして、この17年、何度かいでも、いつも印象はよくなかった。
「・・・この少しくぐもった香りのどこがいいんだ???」
ところが、ある日その印象は激変する。
何のことはない。テスターを手首にシュッと一吹きしただけのこと。そして、その瞬間に訪れた驚きは、今も忘れられない。
ふんわりとしたベルガモットとオレンジフラワーの香りがしたかと思うと、すぐに広がっていく落ち着いたダージリンティーの優しい香り。もちろんこれは合成の香調だから、「おお!ダージリンティーだ!」などと明確に思わないのだが、確かに同じダージリンティーをメインにしているジェニファー・ロペスの「スティル」よりも、穏やかに品よく香る紅茶のテイストが秀逸。
やがてその柔らかだけれど決してパウダリーではない、透明感のある紅茶の香りの下から、ほんのりとペッパー、カルダモンのスパイシーーテイストが温かくのぞいてくる。40代男、体温高めなせいか、ふわっとまろやかな感じになってくる。
そして、ラストは、しっとりとしたみずみずしいムスクに落ち着いていく。少しだけ甘く、けれど紅茶っぽいテイストをそこはかとなく残しながら、名残惜しそうに消えていく。この穏やかで優しいムスク使いが、全体の香調をくずさないベースになっていてすばらしい。
17年間、サンプルを何度かかいだだけで、この香水を知った気になっていた俺がバカだった。そして、その17年間、この香りを身にまとえなかったことを後悔すらしている。
「顔を見ただけで、その女を知った気になることほど、愚かなことはないよ。」
まるでそんな当たり前のことを教えられたような気さえする。
まだまだちょっとかいだだけで、肌にのせていない香水は多い。
この香水をこえるものを見つけるまで、☆7は、他の香水にはつけない。
トップ: ダージリンティー、ベルガモット、オレンジフラワー、ブラックカラント、ウォーターリリー、ミュゲ
ミドル: トルコカルダモン、ペッパー、ローズウッド、アイリス、グヤックウッド
ラスト: ムスク、クリアアンバー
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