ゲラン / アクア アレゴリア パンプルリューヌ(旧) 口コミ

今年の暑さは異常で、香り選びにも苦戦してます。

ここまで猛暑だと、やはり柑橘系やアクアティックな要素の強い香りに惹かれます。

このシリーズで、一番好きなのがマンダリンバジリックです。
最初、南国やリゾートを連想させるパッシフローラと迷いながらも、今年は搾りたての爽やかなグレープフルーツの香りが欲しくてこれにしてみました。

出だしは、グレープフルーツのワタの部分をイメージさせる苦味ばしったフレッシュなグレープフルーツから始まり、その後ベルガモットの要素も感じたり、寄り添うようにカシスがほのかに見え隠れします。

私の場合は、カシスをよりキャッチできました。
カシス嫌いじゃないのでグレープフルーツとのコラボは大歓迎。

賦香率を高めるために使われていると思われるシベット香については、特に気になりませんでしたよ。14年もの間わんこを飼ってるせいかも？おしっこ匂に鼻が慣れすぎました（笑）

補足ですが、一般的にわんちゃんたちは人間の何百倍もの嗅覚を持ち、特に柑橘の香りが嫌い
だと専門のサイトでよく見たりしますが、動物も人間と同じで個人差があったり環境に慣れるというか、順応力があるのでしょうね。

私の愛犬は、グレープフルーツやオレンジの皮が大好きでおこぼれが欲しくて良くすり寄ってきます。驚くことに、この香りを嫌がるどころか、付けた部分の肌を舐めようとするので、
慌ててNO!というコマンドを出してやめさせるのですが。

このことからもわかるように、ゲランに使われている香料は、やはり質が良く、天然香料の割合が多いんだろうと、いつもバロメーターにしています。

話を戻しますが、ここまでパンチの効いた持続力のあるシトラス＆フルーツを再現できたのはお見事としか言えない。さすがは香水の老舗ゲラン。

ミドルもさほど変化はなく香り続けます。

ここまではくせもなく、一定していい感じ。

ラスト〜ドライダウン寸前のパチュリがあまり好きではないけど、このくらいは許容範囲だったのでストレスなく使えそうです。

ゲランの香水は基本的に苦手ですが、このアクアだけは別。おっいい香り！これ好きだわ〜♪　と思う香りは大抵がジャンポールゲランさんの作品なんですよね。

この人の調香するシトラスはホントに傑作が多いと思います。
他に、このアクアアレゴリアの原型とも言えるオーインペリアルというシトラスコロンを持っていますが、ものすごく歴史のある香りなのに全く古さを感じさせないオシャレな仕上がりに毎回シビれてます。

比較するとインペリアルの方がこれよりも飛びが早くてもっとマイルドかも。
ノヴェッラの王妃の水によく似てます。

ゲランでは一番癖がないライトフレグランスのシリーズですが、ワンシーズンで廃盤になる香りが多い中でも、これはバジリックよりも息の長いロングセラーです。
中々の持続力で完成度の高いシトラスフルーツに仕上がっているので、とりあえず万人にオススメしておきます。

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