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2010/9/18

ヘアケア市場で、今、売れているのは?

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ヘアケア市場で、今、売れているのは?

■ミストは1.5倍に
10年のヘアケア市場は、前年同期比99%と微減の傾向にある。現在の市場規模は、シャンプー・コンディショナー(リンス)とインバストリートメントの合算で約2000億円。うちシャンプーが6割、コンディショナーが3割、残り1割強がインバストリートメントとなっている。 シャンプー・コンディショナーは、主要ブランドの詰め替え用投入が一巡し、詰め替え比率の増加による平均単価の下落が影響した。インバスでは、ここ数年の頭皮ケア意識の向上に伴い「h&s」、「サロンスタイルヘッドスパ」、「ツバキヘッドスパ」といったブランドが登場。“ヘッドスパ”の認知が広まった。また“長期的ヘアケア”を視野に入れたノンシリコンタイプが新たなブームとなる兆しを見せている。インバストリートメントは、購入率の拡大や高価格帯の構成比アップから市場が拡大し102%を見込んでいる。 またマイナス傾向にあるスタイリング剤に対し、アウトバストリートメント市場は伸長を続けており、09年度市場規模は06年度対比で136・9%と拡大傾向にある。中でもミストタイプは、09年度実績で、06年度対比151.5%と顕著に拡大している。

■高品質にこだわり
09年のメーカー別シェアは、花王20%強、P&Gが20%弱、資生堂とユニリーバがともに15%前後だった。これをカテゴリーで分けると、シャンプー・リンスは、花王23.8%(前年同期比0.3%増)、P&G18.4%(同1.1%増)、ユニリーバ16.9%(同1.2%減)で、インバストリートメントは、P&G24.9%(同0.6%減)、花王18.1%(同1.8%増)、エフティ資生堂12.3%(同2.7%減)、またアウトバスヘアケア(トリートメントを含む)は、花王26.5%(同0.8%減)、ユニリーバ8.8%(同0.1%減)、P&G7.2%(同0.3%減)となっており、強いブランドを持つメーカーが上位を占めている。 ブランド別シェアでは現在、パンテーン(P&G)、ラックス(ユニリーバ)、ツバキ(資生堂)が約10%でしのぎを削っており、10年上期は、僅差ながら「パンテーン」がナンバーワンブランドとなっている。 メーカーの調査によると、消費者の購入重視点は「効果効能が良い」、「髪質に合う」が上位に来ていることから、高品質、高付加価値へのこだわりが強いのがヘアケア市場の特長と言える。また、ブランドごとのイメージが比較的しっかりとできあがっていることから、各カテゴリーの売り上げ上位ブランドや育成ブランドの品揃えを充実させ、買い回りを促進するような施策を行うことで、売り場全体の活性化を図ることができそうだ。(数値は「洗剤日用品粧報」推定)【提供元 洗剤日用品粧報】

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