ビューティニュース
2012/4/8
他業界と比較しても、膨大なアイテム数があることで知られる化粧品にとって、ブランドや商品のイメージを形づくるキャッチコピーは重要な要素となっている。その僅かな差異が、消費者の機微に触れるかどうかで、売れ行きが左右されることもある。
さて、そのキャッチコピーをテーマに行った調査では、まず“画期的”“当社独自の”などのフレーズに対する消費者の考えを分析した。
最も回答率が高かったのは、「それなりの新しい工夫は認めたい」という好意的な意見だった。数値は36.2%となっている。しかし、僅差の34.2%で「少しは違いはあるかもしれないが、大げさだと思う」が続いたほか、4人に1人が「言葉だけで大した違いはないと思う」と回答していることから、懐疑的な見方が根強く存在することも明らかになった。「その通りだと思う」は僅か5.8%にとどまり、消費者が厳しい視線を向けていることもわかる。
キャッチコピーの変更後に販売を急激に伸ばした例としては、「24hコスメ」(ナチュラピュリファイ研究所)がある。
それまでは、“100%天然由来”といったフレーズでブランド展開をしてきたが、その後“24時間落とさなくてもOK”というキャッチコピーに軌道修正したところ、驚異的なスピードで売上げを積み重ねていった。
こうした成功例は数少ないとはいえ、「24hコスメ」の躍進は、キャッチコピーの重要性を物語っているといえるだろう。
気になる言葉で最上位にランクインしたのが、「毛穴の開き」(69.2%)だったのはやや意外な印象だ。3年前の調査でも上位に位置していたが、この間に注目度がさらに上昇したことになる。【提供元 週刊粧業】