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2010/7/20

メイク市場は回復へ!<後編> ~落としやすいマスカラ伸長~

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メイク市場は回復へ!<後編> ~落としやすいマスカラ伸長~

■マスカラトレンドに変化
つけまつ毛の上からマスカラを塗るといった使用方法は、マスカラのトレンドにも変化をもたらした。以前は、汗や涙に強く“パンダ目になりにくい”ことを訴求するウォータープルーフタイプが人気だった。しかし、ウォータープルーフタイプを落とすのに必要なオイルタイプのクレンジング料は、つけまつ毛や、同じく使用者が増加しているまつ毛用エクステンションを傷めやすいことから“お湯でも落とせるフィルムタイプ”のマスカラが伸びている。
クレンジング力の強いオイルタイプを避ける背景には、自まつ毛への負担を軽減したいと考える女性が増えていることもあるようだ。まつ毛に対するケア意識の高まりを受けて、まつ毛用美容液やトリートメント効果をうたうマスカラ下地も注目を集めている。
アイライナーもまた、アイメイクのマストアイテム(必需品)として存在感を増している。黒色の顔料をより多く配合した漆黒の色味が、目の印象を強めると人気。従来は目のキワに沿ってラインを描いていたが、最近では目尻のラインを実際よりも長く引く手法が広まっている。
「自分の目の横幅より大きいつけまつ毛をつけても、アイラインを長く引けばバランスが取れる。目を少しでも大きく見せようと、つけまつ毛が流行し、そこから新たなメイクの手法が生まれている」(同)。

■単価下落の懸念も
快進撃を続けるつけまつ毛だが、100円ショップのPB商品など安価な物も多く、平均単価は下落しているとの指摘もある。一方、ビューティクリエイターのTAKAKOが監修した商品は1組1260円でも発売3年で100万個、カリスマモデルの益若つばさがプロデュースした商品は2組1260円ながら半年で約100万個を出荷しており、価格訴求品と付加価値品の二極化が進んでいる。

■多様な高付加価値マスカラ
マスカラもトレンドの変化だけでなく、さまざまな進化を見せている。09年2月に登場した「電動マスカラ」は、ブラシ本体に内蔵した小型バッテリーにより、ブラシが細かく振動してマスカラ液をまつ毛にむらなくつける。百貨店ブランドから発売されてヒット商品となり、今年3月にはメイベリンニューヨークによってセルフ化粧品市場にも登場、わずか3カ月で販売本数は40万本を突破した。
一端はマスカラ、もう一端はマスカラ下地のダブルエンドタイプも注目。クチコミサイトの評価を見ると、マスカラ下地の利用者に「携帯に便利」などと支持されている一方、マスカラ下地を初めて使ったという人も少なからずおり、マスカラ下地のユーザー拡大に一役買っているようだ。

■パウダーも注目
目もとを強調しつつも、テイストとしてはナチュラルメイクの人気が続いている。そのため、口もとのメイクは抑える“引き算メイク”で顔全体のバランスを取る人が多く、リップグロスは唇の色味を抑えるヌーディー色や淡い色が主流となっている。
化粧下地とファンデーションを1アイテムで済ませられるBBクリームが人気だが、カバー力を求めてパウダーを併用する人も多い。これに応えるように、肌へのやさしさを訴求するミネラルパウダーも新製品が顔を揃える。
つけまつ毛やBBクリームなど新たなアイテムや、それに伴うトレンド変化に対応するアイテムを各社が意欲的に投入しており、メイク市場は復活の兆しを見せている。 【提供元 洗剤日用品粧報】

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