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2011/7/17

首とデコルテの年齢的な特徴を解明!

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首とデコルテの年齢的な特徴を解明!

カネボウ化粧品のスキンケア研究所は、ネック(首)とデコルテ(胸元)の年齢的な特徴に着目し、下顎部、頚部、鎖骨周辺部の形態と皮膚生理特性を測定、加齢変化には40~50代、50~60代の2つのターニングポイントがあることを見出した。この研究成果は、6月9、10日に東京で開催される「第36回日本香粧品学会」、6月24日に大阪で開催される「第68回SCCJ研究討論会」、10月31日~11月2日にバンコクで開催される「IFSCC2011Conference」で発表する。また今後はこの研究成果をもとに、ネックやデコルテの形態変化や肌状態に合わせたエイジングケアの提案や化粧品の開発を行っていきたいとしている。
近年、デコルテが広く開いたファッションの流行とともにネックやデコルテを気にする女性が増えており、同社が行った意識調査でも10年前よりも首のしわを気にする年齢が若くなっていることや、デコルテのツヤ、ハリ、なめらかさなどを気にしている人が増えていることがわかっている。一方で顔用のスキンケア化粧品を使用している人や、特に何もお手入れをしていない人が多いという。そこで今回、20~70代女性90名を対象に下顎の形態や肌状態についての調査研究を実施した結果、ネックとデコルテの加齢変化には2つのターニングポイントがあることを見出した。

第1のターニングポイントは40~50代。ネックとデコルテの回復皮脂量を測定したところ、どちらも40代から50代にかけて大きく減少することがわかった。また肌の明るさについても50代から低下。このことからデコルテも顔やネックと同じように紫外線の影響を受けていると考えられる。ネックのしわ形状については、40代を境に本数や深さが急増していることが確認できた。
第2のターニングポイントは50~60代。各年代の下顎からネックにかけての形態を調査したところ、60代を境に下顎の形態が大きく変化することがわかった。
下顎の形態を二重顎の有無、ネックと下顎の間のくびれの有無により分類して調査した結果、20代から50代にかけて二重顎の人が増加するが、60代になると50代まで見られた二重顎の人が急激に減少、かわりにネックと下顎の間のくびれがなくなり皮膚がたるんでくる人が急増することがわかった。次に下顎の皮下脂肪厚を測定したところ、20、30代では二重顎の人の方が二重顎でない人よりも下顎の皮下脂肪厚が有意に厚くなっているが、60、70代ではそのような差は見られなかった。
また皮膚弾力性を測定したところ、ネックの皮膚はその形態に関わらず、デコルテや顔よりも加齢による皮膚弾力性の低下が顕著であることがわかった。これにより、20代や30代の二重顎には皮下脂肪が大きく影響するものの、60代以降では真皮結合組織や皮下組織の結合状態の変化が肌の弾力やハリを低下させ、下顎の形態に影響を与えていることが考えられるとしている。
続いてネックとデコルテの水分量、皮脂量、皮膚血流量なども測定。その結果、顔と比べて水分量が多く皮脂量が少なく、顔の肌とは水分と脂分のバランスが大きく異なることと、皮膚血流量も少ないことがわかった。さらにネックとデコルテの色は顔よりも黄味が強く、しかもネックでは色が暗かった。これらのことからネックとデコルテの肌は顔の肌とは大きく異なっており、ネックとデコルテの肌に適した化粧品やお手入れ方法の必要性が明らかとなった。【提供元 洗剤日用品粧報】

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