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2013/7/6

成熟期迎えたBBクリーム、シリーズ定番化で多機能価値深まる

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成熟期迎えたBBクリーム、シリーズ定番化で多機能価値深まる

BBクリームのBBが「Blemish Balm」の略称であり、また、発祥が韓国ではなくドイツにあり、手術後の肌(皮膚)をケアするために使われていた治療薬にあった、といったことは知らずとも、1本で美容液効果から、UVカット、ベースメークまでカバーできる多機能コスメであるという製品特徴は、大半の女性が認知していることだろう。

もともとドラッグストアやバラエティショップなどのセルフ市場や通販市場において人気を博してきたBBクリームだが、近年では百貨店ブランドやラグジュアリーブランドから美白効果やエイジングケア機能を持つ高機能・高付加価値BBクリームが提案されるようになり、業態問わず、BBクリームを展開できる環境が整った。もはやBBクリームは日本の化粧文化に溶けこんでいる。

日本市場においては、2007~08年に韓国コスメブームの潮流とともに、BBクリームが市場で展開されるようになった。

時をほぼ同じくして1つでスキンケアを完結する「オールインワンジェル(ゲル)」市場が拡大しており、簡単・手軽に使える化粧品を指す「時短コスメ」の代表的なアイテムとして各女性ファッション誌が特集に取り上げ、化粧品市場全体が停滞する中、若い女性を中心にユーザーを獲得し、成長し続けてきた。

市場拡大に伴い、2008~09年頃より、日本のメーカーから日本人の肌色に合ったBBクリームの展開が相次いだ。その多くは「日本製」「国産」といった枕詞を付け、韓国化粧品ブランドから展開されるBBクリームとの差別化を図り、市場は一気に膨れあがった。

4~5年前ほどの勢いはないものの、機能をさらに増やす、あるいは、パウダー、スティックなど剤型で差異を図るなど、近年では付加価値訴求の競争が激化しており、今後も市場は堅調に推移していくものと見込まれている。
当初は単品での展開イメージが強かったが、今回取材したメーカーが提案するBBクリームに見られる通り、主力ブランドや新シリーズにラインナップされ、定番アイテムへと格付けされはじめている。また最近では、「BBクリーム越え」を目指した新たな多機能コスメも台頭していることからも、BBクリーム市場は成熟期を迎え、化粧品の新カテゴリーとしてポジションを確立したことが窺える。
【提供元 週刊粧業】

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